私が開院した理由
初めての腰痛
最初の腰痛は21歳のときでした。
当時私は趣味でスキューバーダイビング
(以後潜水といいます)を始めて夢中になっていました。
そして、潜水の仕事をしようとインストラクターに
なる道を目指していました。
当時、潜水はとてもお金のかかる趣味でした。
その資金集めのために、海運倉庫での荷下ろしを
アルバイトにしていました。
ある日、荷物を持ったまま身体のバランスを崩して
身体を捻るように、転倒してしまいました。
ブチ~という音と共に、嫌な違和感が腰から背中に
かけて起こりました。
そのあと痺れるような感覚が起こり、
強い痛みと共に、3日ほど動けなくなりました。
いわゆるぎっくり腰(急性腰椎捻挫)です。
幸いなことに、骨折や靭帯断裂にはいたらず、
病院での治療で、痛み止めとシップをもらいました。
コルセットをつけて安静にするように言われて、
炎症が落ち着くのを待ちました。
その後、出来るだけ無理をしないようにして
腰回りの負担をさけました。
また痛くなると思うと怖かったのです。
再び腰痛になる
その後、腰痛は30歳半ばまでなかったのですが、
38歳の時に、又激しい腰痛が出るようになりました。
当時私は百貨店系列の雑貨部門店舗で、
売場主任として働いていました。
痛みがひどくなると、休日の度に整骨院・マッサージ院
整体やカイロプラクティック院に通うようになりました。
治療に年20万を支払う
一時的には楽になっても、また辛くなる事が何度か繰り返し
痛くなったら治療院に通いました。
腰痛の改善を求めて、あちらこちらの治療院を
徘徊する状態になっていました。
その当時、年間に治療に使ったお金は20万円ほどです。
痛みが無くなるのなら、治療費は惜しくありませんでした。
ある整体カイロプラクティックの先生との出会いが、
私の腰痛を劇的に変えてくれました。
その先生は、痛みの箇所だけでなく全身を調整するのです。
「これは今までと何かが違う」と思いました。
整体の学校へ通う
その整体カイロプラクティックに興味を持って、
先生から勧められた、整体カイロプラクティックの学校に
39歳で通うことになりました。
最初は仕事と学校の掛け持ちです。
そんな頃、会社から転勤の打診がありました。
転勤辞令を受ければ、学校を止めることになる。
悩みました。どうするか?
サラリーマンを辞めてまで生活ができる仕事なのか?
その頃はまだ整体師という職業への自信もありませんでした。
ですが、今の仕事を定年まで続けることに私は迷っていました。
百貨店など流通業界は不況のなかにありました。
職場では早期退職者もふえていました。
会社併合により、上司がリストラされる姿をみて
将来に不安を感じました。
そして治療家の道へ
悩んだ末に会社を辞めてこの施術家の道に進むことにしました。
40歳にして整体師という道を選んだのです。
当初は家族も妻も反対しました。
当然収入も激変して、生活は厳しい状態になりました。
妻にもかなり無理をさせることになりました。
私は学校が終わると、深夜コンビニのバイトをこなし
睡眠時間を削って生活費に充てていました。
卒業後は、鍼灸院でマッサージ部門に勤務。
東洋式のマッサージを教わり1日十数人を担当しました。
そして卒業したカイロプラクティックの学校に臨時スタッフとして勤務。
その後カイロプラクティック院での勤務をへて、
2006年4月に、羽村市で独立開院しました。
痛みで現在悩んでいるあなたへ
痛くても仕事が休めない、腰にコルセットを巻いて出勤する。
そんな事がよくありました。
●痛みに対する正しい情報を伝えないといけない
以前の私のように,痛みや違和感で悩んでいるひとに、
このことを伝えなくてはいけない。
私が、開院した主たる理由はこの2つです。
慢性腰痛は病院では分からない
2012年現在日本には、
慢性腰痛を訴える患者さんが2800万人いるそうです。
腰痛の原因が、病院の検査で判明するのが全体の15%
残りの85%は原因不明の痛みで悩んでいます。
現在、慢性化した腰痛は、医者も分からない症状の一つに
なっているのです。
病院に行くと、こんなことを言われます。
『年のせいだから腰痛になる』
『以前〇〇を強く痛めたから、くせになっています』
『疲労が蓄積しているから痛くなるんですよ』
あなたも、そんな経験をしませんでしたか?
最後に
腰痛や肩こりなど、
痛み違和感の原因は、おひとりお一人異なります。
結果として、今の症状が起こっているのですが、
そこに至るまでの要因や過程は、違うことを知っておくべきです。
あなたにあった施術と検査を行う理由もそこにあります。
当院では個別に施術計画を立てて、
定期的なメンテナンスを勧めています。
その場限りの施術では、根本的な解決になりません。
私自身の体験からも、そう断言できます。
あなたが正しい痛みに対する情報を知って、元気に健康で
人生を楽しむことができたら幸せですよね。
世の中から痛みと違和感に悩む人が減って、
健康な人が増えると、社会も元気になります。
医療費も削減できれば、さらに皆んなが幸せになります。
『もっと早く、こんな先生に出会いたかった』と言われる先生に
なるように、これからも努力と勉強を続けていきます。
むさしの整体療術センター 院長 江村 浩昌