首の痛みは、およそ7割の人が一生に一度は経験するといわれるほどよくみられる症状です。
首は、頚椎(けいつい)と呼ばれる7つの骨により支えられ、その7つの骨は横からみると前にカーブのある状態になっています。
7つの骨同士は、筋肉、靭帯、腱でつながり合い、それぞれの関節は関節包で包まれています。
首の骨と骨の間には、クッションとなる椎間板があります。
また、頚椎を縦に通る脊柱管(せきちゅうかん)という空洞があり、その中を脊髄がとおっています。
脊髄中には脊髄神経が流れており、体中の指令を送ったり、体中からの情報を脳に届けたりする通路です。
頚椎症というのは、加齢や、スポーツや怪我などの物理的ストレス、心への精神的ストレスにより、本来の首のカーブが無くなったり、関節の一部が動かなくなったり、椎間板が変性したり、靭帯が厚く硬くなったりすることで、神経の流れが悪くなったり、動かしにくくなったり、首に痛みなどの症状が出たりする状態の総称を頚椎症と呼んでいます。
原則的に頚椎症は老化による椎間関節の痛みや神経の圧迫などの違和感を指す症状名になると考えてください。
脊髄が圧迫されて症状が現れると頸椎症性脊髄症、脊髄から分かれた神経根が圧迫や刺激されて症状が現れると頸椎症性神経根症となります。
症状が酷くなる前に首周りの筋肉を緩和させたりストレッチやセルフケアなど実践しながら椎間関節の負担を減らすことが大切です。
整体やカイロプラクティックなど手技療法は頚椎につながる筋・筋膜や肩甲骨・肩関節を本来の正しい位置に近づけることで頚椎症の痛みや違和感を減らすようにサポートします。